<指定管理者受託施設> 宮古市勤労青少年ホーム
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世界にひとつだけの自分史を作ろう

 〜 高齢者の生きがい創造事業「世界にひとつだけの自分史を作ろう」 〜

 ○日時:平成17年5月21日(土)〜8月28日(日) 全11回
 ○場所:宮古市勤労青少年ホーム
 ○内容:自分史講座(パソコン講習含む)、世代間交流会
 ○講師:箱石 祐一 先生(元小中学校長)
 ○参加者:高齢者11名、小学生17名

 ※(財)岩手県長寿社会振興財団の高齢者保健福祉基金からの助成により実施する事業です。


 <5月21日(土)>
 自分史講座初日、参加の動機など1人ずつの自己紹介から始まり、ノートを使った年表作成までの
作業を行いました。参加者の中には、以前自分史に挑戦したが完成に至らなかったという方や、
本当に自分史を作れるのかどうか不安に感じながら参加された方など様々でしたが、地元に関することや
津波体験談などの雑談を交えた講義で、和やかな雰囲気の楽しい講座となりました。
 「この講座は単なる自分史作成方法の講座ではなく、参加者のふれあいの場にしていきたい。」という
箱石先生の話にもあったように、参加者同士の良い交流の場になっていってほしいです。
 ※見たい写真をクリックしてください。

<5月28日(土)>
 この日、高齢者や小学生(宮古、藤原、千徳、鍬ケ崎小学校など)が19名集まり、まず勤労青少年ホーム
にてジャガイモ栽培の勉強会、続いて田代の市民農園へ移動してジャガイモの植え付け、最後は野外活動
センターにてインラインスケート、川遊び、けん玉・コマ回しなど昔の遊びをしました。
 ジャガイモの植え付け作業では、高齢者と小学生の混合のチームを作り、チームごとに畝を作ってジャガ
イモを植えました。また、野外活動センターでは、高齢者も小学生も時間を忘れてけん玉やコマ回しなどの
昔の遊びに熱中しました。


<6月5日(日)>
  比較的パソコンが苦手という方が集まり、文字入力、文書管理(保存)、インターネットでの情報検索など、
主に自分史の作成に必要な操作を学習しました。
ほぼマンツーマンに近い形での講習で、受講者は納得いくまで質問をしていました。
これからパソコンを使って自分史を作っていくということで、受講者たちは真剣にパソコンに向かっていました。

<6月11日(土)>
  第2回目の自分史講座は、前半に句読点や符号使い方、起承転結など「書き方の基本」に関する講義があり、
後半には実際に原稿用紙を使って原稿を書いてみるという作業をしました。最後の30分ほどで、ひとりずつ
書いた内容について発表してもらい、様々な話題に脱線をしながら皆で話し合いました。

<6月25日(土)>

 第3回目の自分史講座は、「いい文章を書くにはどうしたらいいか」「書いた文章をよりよいものにするための
推敲」についての説明がありました。後半は、執筆作業を進めながら個々の質問を受け付ける実習形式でした。
 ノートパソコンを持参して作業をする方も増え、パソコン操作に関する具体的な質問や相談も多く出ていました。


<6月26日(日)>
 パソコン講習2回目は、ワードで自分史を作成するための具体的な作業方法(文字サイズや書体の変更、
縦書き設定、段組設定、画像挿入、ページ番号の挿入など)の講義でした。
 後半は、個別相談という形で、個々に質問などを受け付けました。また、写真等の資料をもってきた方は
スキャナーでデジタルデータ化をしました。


<7月9日(土)>
 前回参加した小学生たちの希望により時間延長した世代間交流会2回目は、5月末に植えたジャガイモの
草取り、害虫駆除、土寄せ等をした後、野外活動センターに移動して竹馬づくりを楽しみました。
 竹馬は最初は全く乗れなかった子も、大人の補助などもあり最後はかなり上達して喜んでいました。
ジャガイモの方はいよいよ次回が収穫。みな今から楽しみにしています!!


<7月30日(土)>
 今回は、前半に「原稿の編集」(目次作成、まえがき、あとがき、奥付、製本等)についての講義がありました。
後半には、各人が原稿を先生に見ていただき、意見や感想をもらったり、質問をしたりといった時間を取りました。
 次回は、いよいよ原稿を揃え、製本し、完成となります。


<8月20日(土)>
 自分史講座最終回は、最初に本の構成(口絵、献辞、奥付など)の説明があり、その後は表紙と原稿を
揃えて製本をしました。本日完成できた人は、製本された「自分史」を感慨深く見ていました。
 先生は「本を完成させた時の満足感・感動は長く続く」と話していました。


<8月27日(土)>
 前日の台風の影響もなく、青空の下ジャガイモの収穫を行いました。予想以上の大量収穫で、子どもたちも
大喜びでした。早速、収穫したばかりのジャガイモを使い、カレーライス、粉吹イモを作って食べました。
自分たちで植えたジャガイモの味はやはり格別だったと思います。
 最後は、勤労青少年体育センターで、バドミントンをしたり、バスケットをしたりして汗を流しました。
 今回、ジャガイモ栽培を通して、子どもたちに「自然とふれあう」「自分で食べるものを自分でつくる」といった
大切な体験をしてもらうことができたと思います。帰りには袋いっぱいのジャガイモのお土産を持って、
「また来年もやってね!」と大満足の様子でした。


<8月28日(日)>
 約3ヶ月間で自分史の完成を目指して実施してきましたが、半数以上の方が完成しました。
本日の完成を祝う会では、まず先生からの総評および完成した各自分史の講評をいただきました。
その後、食事をとりながら一人一人が自分史を書き終えての感想を発表しあいました。
 参加した皆さんは自分史を完成させた満足感に加えて、「ぜひ来年も継続して欲しい」「もっと良く作り直したい」
「続きを書きたい」と更なる意欲をみせていました。


 <総括>
 高齢者の生きがい創造事業『世界にひとつだけの自分史を作ろう』の全日程が終了しました。
階段を上るのもやっとという傘寿を迎えた方なども積極的に自分史に取り組み、かえってこちらがパワーを
いただいたような気がします。また、ジャガイモ栽培体験を通じて小学生たちと一緒に農作業をしましたが、
年配の方々もとてもお元気で、「高齢者」とは呼べないと思いました。
 そして、皆さんの自分史を読んでみて、年配の方々の貴重な体験や経験からくる知恵は大切にし、
子や孫にしっかりと伝えていくべきだと感じました。
 この事業は単発で終わりにせず、ぜひ継続事業として続けていきたいと思います。






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